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煌
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かがや
ふりがな文庫
“
煌
(
かがや
)” の例文
きつぱりと黒
天鵞絨
(
びろうど
)
のなかの銀糸の点のやうに、
鮮
(
あざや
)
かに
煌
(
かがや
)
いて居る……不思議なことには、立派な街の夜でありながら、どんな種類にもせよ車は勿論
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
のらに向いて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉の屑を散らしたように、
煌
(
かがや
)
きはしないが、ちらついていた、また枯れ草、
莠
(
はぐさ
)
あいびき
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
明治聖帝が日本の国土の
煌
(
かがや
)
きの
権化
(
ごんげ
)
でおわしますならば、桜さく国の女人の精華は、この后であらせられた。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
三人は慣れないマスクと、歩きにくい砂地とに悩みながら、三十分ほども歩いたが、そのとき、前方からキラキラと
煌
(
かがや
)
くものがこっちへ近づいて来るのを発見した。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
天井から来る明るい燈光の
煌
(
かがや
)
きと、大卓子の一隅からのデスク・ラムプの乳色を帯びた柔い光とを受け、書斎の高い檞の腰羽目は、落着いた艶に、木目の色を反射させている。
伊太利亜の古陶
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
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しばらくすると水上がまばゆく
煌
(
かがや
)
いてきて、両側の林、堤上の桜、あたかも雨後の春草のように鮮かに緑の光を放ってくる。橋の下では何ともいいようのない優しい水音がする。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
この言葉を聴くと三斎よりも、闇太郎の瞳が異様な
煌
(
かがや
)
きを帯びて来るのだった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
雪でしめらされ、群集の湿気でむされる大鋸屑からは鼻のつんとするような匂いが立ちのぼって、午後の三時ごろからもう電燈の
煌
(
かがや
)
いている店内に、何とも云えず陽気な雰囲気をふりまくのである。
広場
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
煌
漢検1級
部首:⽕
13画
“煌”を含む語句
煌々
敦煌
煌煌
燉煌
士魂煌々
煌火
煌然
煌砂