“かがや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カガヤ
語句割合
51.8%
耀25.3%
8.4%
5.3%
5.0%
2.2%
加賀屋0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つめは地面をひっかきしっぽはみじかくふとくなり、耳はつったち、口からはあわをふき、目は大きくひらいて、ほのおのようにかがやきました。
大和やまとへの旅に上る必要があったとすれば、それは少なくとも沖縄の島々において、多量多種に産出し、且つ極度に美しく耀かがやかしかった
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大人か小児こどもに物を言うような口吻こうふんである。美しい目は軽侮、憐憫れんみん嘲罵ちょうば翻弄ほんろうと云うような、あらゆる感情をたたえて、異様にかがやいている。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
耳を澄ますと、四山の樹々には、さまざまな小禽ことりむれ万華まんげの春に歌っている。空は深碧しんぺきぬぐわれて、虹色の陽がとろけそうにかがやいていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう云いながら、静かに今ヤンセンのあけた、秘密金庫に歩みよって、中から燦爛とかがやく一連の頸飾を取り出した。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
のらに向いて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉の屑を散らしたように、かがやきはしないが、ちらついていた、また枯れ草、はぐさ
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
見るにつけたれあつて用立ようたつものなきによりしやう三郎日頃ひごろ懇意こんいなる加賀屋長兵衞方かがやちやうべゑかたゆきみぎ概略あらましはなしければ長兵衞は氣のどくに思ひ材木屋ざいもくや仲間なかまうち山形屋やまがたや箱根屋はこねや加賀屋かがや其外十人の者をたのみて無盡むじん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞ておどろき我は加賀屋かがや長兵衞方へ參るあひだ其方後よりまゐるべしとて其足そのあしにて又七は長兵衞方へいた是迄これまでの事を物語り勘辨かんべんなり難しと立腹りつぷくいたしければ長兵衞ももつての外におどろきける處へ長助も來り三人ひたひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重左は、麻のようなひげをしごきながら、底光りのする眼をかがやかした。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朦朧もうろうと月光にかがやかされながら一人の男が現れ出た。頭巾をいただ十徳じっとくを着た、放心したような男であった。その男は静々と——獲物を狙う悪獣のように、光明優婆塞へ近寄った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
呻き声は絶え入りそうにもつれて上る。井戸の壁と起した石とに炤々乎しょうしょうことして燠火おきびかがやいていた。
それは身の丈が一丈ばかりもある怪物の口から吐く焔であった。黄金色をした両眼もぎらぎらとかがやいた。監物は腰の刀を抜いて怪物を目がけて斬りつけた。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
国王これをおとない眼を開きて相面せよといいしに、わが眼睛耀てりて、君輩当りがたしと答え、国史に猿田彦大神、眼八咫鏡やたのかがみのごとくにして、赤酸漿あかかがちほどかがやく、八百万やおよろず神、皆目勝まかちて相問うを得ずとある。
かがやける光線につながれて
メランコリア (新字旧仮名) / 三富朽葉(著)