“深碧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぺき60.0%
ふかみどり30.0%
フカミドリ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳を澄ますと、四山の樹々には、さまざまな小禽(ことり)の群(むれ)が万華(まんげ)の春に歌っている。空は深碧(しんぺき)に拭(ぬぐ)われて、虹色の陽が熔(とろ)けそうに燦(かがや)いていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壁はいよ/\深碧(ふかみどり)の色を加へて、野中の大杉の影はくつきりと線を引いたやうに、その午後の晴やかな空に聳(そび)えて居る。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
朝曇り後晴れて、海のやうに深碧(フカミドリ)に凪(ナ)いだ空に、昼過ぎて、白い雲が頻(シキ)りにちぎれ/\に飛んだ。其が門渡(トワタ)る船と見えてゐる内に、暴風(アラシ)である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)