“門渡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トワタ60.0%
とわた40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝曇り後晴れて、海のやうに深碧フカミドリいだ空に、昼過ぎて、白い雲がシキりにちぎれ/\に飛んだ。其が門渡トワタる船と見えてゐる内に、暴風アラシである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其が門渡トワタる船と見えてゐる内に、暴風アラシである。空は愈々青澄み、昏くなる頃には、藍の樣に色濃くなつて行つた。見あげる山の端は、横雲の空のやうに、茜色に輝いて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
朝曇り後晴れて、海のように深碧ふかみどりいだ空に、昼過ぎて、白い雲がしきりにちぎれちぎれに飛んだ。其が門渡とわたる船と見えている内に、暴風あらしである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
其が門渡とわたる船と見えてゐる内に、暴風あらしである。空は愈青澄み、昏くなる頃には、藍の様に色濃くなつて行つた。見あげる山の端は、横雲の空のやうに、茜色に輝いて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)