“とわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トワタ
語句割合
門渡50.0%
塗渡25.0%
疾渡25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其が門渡とわたる船と見えてゐる内に、暴風あらしである。空は愈青澄み、昏くなる頃には、藍の様に色濃くなつて行つた。見あげる山の端は、横雲の空のやうに、茜色に輝いて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
千早振ちはやふ神無月かみなづきももはや跡二日ふつか余波なごりとなッた二十八日の午後三時頃に、神田見附かんだみつけの内より、塗渡とわたあり、散る蜘蛛くもの子とうようよぞよぞよ沸出わきいでて来るのは、いずれもおとがいを気にしたまう方々。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
風は疾渡とわたり駈けめぐり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)