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深碧
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ふかみどり
ふりがな文庫
“
深碧
(
ふかみどり
)” の例文
壁はいよ/\
深碧
(
ふかみどり
)
の色を加へて、野中の大杉の影はくつきりと線を引いたやうに、その午後の晴やかな空に
聳
(
そび
)
えて居る。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
朝曇り後晴れて、海のように
深碧
(
ふかみどり
)
に
凪
(
な
)
いだ空に、昼過ぎて、白い雲が
頻
(
しき
)
りにちぎれちぎれに飛んだ。其が
門渡
(
とわた
)
る船と見えている内に、
暴風
(
あらし
)
である。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
降るような蝉の鳴声にまじって、
微
(
かす
)
かに爆音に似た音が
耳朶
(
じだ
)
を打った。林のわきに走り出て、空を仰いだ。しんしんと
深碧
(
ふかみどり
)
の光をたたえた大空の一角から、空気を切る、金属性の鋭い音が落ちて来る。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
碧
漢検準1級
部首:⽯
14画
“深”で始まる語句
深
深山
深傷
深淵
深更
深切
深川
深夜
深々
深沈