“かゞや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.8%
耀9.1%
3.0%
3.0%
3.0%
1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず、道徳の敗退はいたいも一所にてゐる。日本国中何所どこを見渡したつて、かゞやいてる断面だんめんは一寸四方も無いぢやないか。悉く暗黒だ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
進んで和文世に出でゝ言語と文章のやうやく親密にちかづきし事情を叙する所、鋭敏なる観察力は火の如く耀かゞやけり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
然るに此號が立派に公儀に通つて、年久しく武鑑の上にかゞやいてゐたのである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
恰度ちやうど日盛ひざかり太陽燦然ぎら/\かゞやき、あつさあつし、そのなかしんとしてしづまりかへつてる。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
胸(乳房)ゆたかなる羅馬の女子は、かゞやく眼にこの樣を見下して、車をれり。我もドメニカに引かれて、恩人のけふの祝に、蔭ながらあづからばやと、カムパニアを立出で、別墅のそのの外に來ぬ。
堂の中に入つて、正面のとばりをかゝげると、歡喜天の男體の方の額の夜光石ダイヤが、隙間洩れる陽の光に、爛としてかゞやきます。
山の上にヒラヒラかゞやく朝の白い雲を見て、旗振りの爺を見て、それから此処等でよく見るやうな小さな停車場で下りて、庇の長く出てゐる田舎町を通つて
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)