“匣”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はこ83.3%
ばこ12.5%
こばこ4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鞄カラ鍼ノはこヲ取リ出シタリ、アルコールデ消毒シタリスル細カイ作業ハ鈴木氏自身デスルケレドモ、常ニ弟子ノ一人ガ附キ添ッテウシロニ控エテイル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ああ人間たち! 本当に、諸神が昔パンドーラに種々の贈物をされた時、私が何心なく希望をはこの下積みに投げ入れたのはよいことであった。
対話 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「パンドラのはこ」という題については、明日のこの小説の第一回に於て書き記してあるはずだし、此処ここで申上げて置きたい事は、もう何も無い。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「わが父、孫堅を殺したかたきはこにいれて、本国へ送れ。蘇飛そひの首と二つそろえて、父の墳墓を祭るであろう」と、罵った。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、漢中に出征中の曹操からも、変を聞いて、薛悌せっていという者を急派してきた。これは曹操の作戦指導を、はこに封じて、もたらして来たものだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ガレージの屋根の衣裳ばこにマダム・ギランの仮髪かつらとリンネルの下着が入っていた。
青髯二百八十三人の妻 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そういう象嵌ぞうがんだけとり出して小さい宝ばこに入れておく魔法もなし、ねえ。
遺骨ばこを再び祝福すること、迷信を再び興すこと、狂言を再び盛んにすること、灌水器かんすいきと剣とに再び柄をすげること、修道院制と軍国主義とを再び建てること、寄食者の増加によって社会の幸福を信ずること、現在に過去を押し付けること
その中には、銭塘の富豪が家宝とした宝石のこばこなどもあった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)