“御匣殿”の読み方と例文
読み方割合
みくしげどの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上﨟女房——御匣殿みくしげどの尚侍ないしのかみ・二位三位の典侍すけ・禁色をゆるされた大臣の女・孫——の眉と、下位の何某の婦の眉と同じということはない。
眉の記 (新字新仮名) / 上村松園(著)
その夜は、「いたくたたかせで待て」という手紙があらかじめ来ていたにかかわらず、定子の妹御匣殿みくしげどのから「つぼねに一人はなどてあるぞ、ここに寝よ」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
命婦は御匣殿みくしげどのがほかへ移ったあとの御殿に部屋をいただいて住んでいたから、源氏はそのほうへたずねて行った。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)