“御殿町”の読み方と例文
読み方割合
ごてんまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとは迂哉おろか。今年如月きさらぎ、紅梅に太陽の白き朝、同じ町内、御殿町ごてんまちあたりのある家の門を、内端うちわな、しめやかな葬式とむらいになって出た。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は小石川の御殿町ごてんまちにある大熊邸門前の花久の二階から、毎朝テクテク歩いて、二十町もある理化学研究所に通った。
仲々死なぬ彼奴 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白山のうちを出て、入費のかからない点、屈竟くっきょうばかりでなく、間近な遊山ゆさんといってもいい、植物園へ行って、あれから戸崎町の有名な豆府地蔵とうふじぞうへ参ろうと、御殿町ごてんまちへ上ると、樹林一構ひとかまえ
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)