“白山御殿町”の読み方と例文
読み方割合
はくさんごてんまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
約束の日に白山御殿町はくさんごてんまちのケーベルさんの家を捜して植物園の裏手をうろついて歩いた。かなり暑い日で近辺の森からはせみの声が降るように聞こえていたと思う。
二十四年前 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
われ俳才なく自作の句を記憶せず。これをおもふ時子の名吟まづわが念頭に浮びいづるを以てなり。旧交を追想して歩を移すほどに、いつしか白山御殿町はくさんごてんまちを過ぎ、植物園に沿ひたる病人坂に出づ。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)