“白山一華”の読み方と例文
読み方割合
はくさんいちげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し登ると傾斜の緩い高原状をなした段に出る、一面に岩銀杏いわいちょうを敷き詰めた緑の地に、白山一華はくさんいちげ珍車ちんぐるまの花が白い模様を織り出している。
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
谷から渦まきあが飛沫しぶきのような霧に、次第に包まれて来る、足許には白花石楠花しろはなしゃくなげや、白山一華はくさんいちげの白いのが、うす明るく砂の上に映っている。
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
帰途を急ぐ必要上から充分に山上を遊ぶことが出来ないので、八時に絶巓を辞して野宿所へ降った、絶頂の植物は大略チングルマ、大桜草、白山一華はくさんいちげ、南京小桜などで、越後と岩代の駒ヶ岳
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)