“浜御殿”の読み方と例文
読み方割合
はまごてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよい兵端へいたんを開く時には浜御殿はまごてん、今の延遼館えんりょうかんで、火矢ひやげるから、ソレを相図あいずに用意致せとう市中に布令が出た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼等の言を聞けば、政府にて決答を躊躇ちゅうちょするときは軍艦より高輪たかなわ薩州邸さっしゅうてい砲撃ほうげきし、らに浜御殿はまごてん占領せんりょうして此処ここより大城に向て砲火ほうかを開き、江戸市街を焼打やきうちにすべし云々うんぬんとて
それを越してかすみせき日比谷ひびやまるうちを見晴す景色と、芝公園しばこうえんの森に対して品川湾しながわわんの一部と、また眼の下なる汐留しおどめ堀割ほりわりから引続いて、お浜御殿はまごてんの深い木立こだちと城門の白壁を望む景色とは
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)