“浜御成”の読み方と例文
読み方割合
はまおなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四男の右門は、今日の浜御成はまおなりのお招きを、病気といって行かなかった。兄達のいない留守の間のほうが、前々から、むしろ遥かに楽しかった。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浜御成はまおなりの出先で、憂うべき事件のあったことは、留守居の家臣たちはもう知っていた。だが、但馬守の悄然しょうぜんとした姿を仰ぐと、誰も胸がつまって、一語も云えなかったのである。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)