“一構”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとかまえ61.9%
ひとかまへ28.6%
ひとかま9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所柄からこれは植木屋かとも思われて、摺鉢すりばちを伏せた栗の門柱に引違いの戸を建て、新樹の茂りに家の屋根も外からは見えない奥深い一構ひとかまえがある。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
旅亭やどや禿頭はげあたまをしへられたやうに、人馬じんば徃來ゆきゝしげ街道かいだう西にしへ/\とおよそ四五ちやうある十字街よつかどひだりまがつて、三軒目げんめ立派りつぱ煉瓦造れんぐわづくりの一構ひとかまへ
それは元紅葉館の女中だった人がある豪商のめかけになったについて、その豪商という人が建ててあてがった一構ひとかまえだった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)