“ひとかまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一構85.7%
一郭14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お品（しな）は三人連（にんづれ）で東隣（ひがしどなり）へ風呂（ふろ）を貰（もら）ひに行（い）つた。東隣（ひがしどなり）といふのは大（おほ）きな一構（ひとかまへ）で蔚然（うつぜん）たる森（もり）に包（つゝ）まれて居（ゐ）る。
土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)
四十男（しゞふをとこ）の水呑百姓（みづのみひやくしやう）と思（おも）つたのは、學校（がくかう）より十町ばかり隔（へ）だつて居（ゐ）る松林（まつばやし）の奧（おく）に一構（ひとかまへ）の宅地（たくち）を擁（よう）し、米倉（べいさう）の三棟（みむね）を並（なら）べて居（ゐ）る百姓（ひやくしやう）、池上權藏（いけがみごんざう）といふ男（をとこ）で、大島小學校（おほしませうがくかう）の創立者（さうりつしや）、恩人（おんじん）
日の出 (旧字旧仮名) ／ 国木田独歩(著)
中にも人目を引く城のやうな一郭（ひとかまへ）、白壁高く日に輝くは、例の六左衛門の住家（すみか）と知れた。
破戒 (新字旧仮名) ／ 島崎藤村(著)