“一郭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっかく75.0%
ひとかまへ12.5%
ひとくるわ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マニラの日本人町はカンデラリア天主堂の裏の一郭いっかくと、マニラの湊口、ディラオの郊外にある。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
中にも人目を引く城のやうな一郭ひとかまへ、白壁高く日に輝くは、例の六左衛門の住家すみかと知れた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一郭ひとくるわなせる山村の寺などそれかとも見ゆるに、濃く白き雲の、足疾く風に乗りて空に翔くるが、自己おのれの形をも且つ龍の如く且つ虎の如く、ひるがへりたる布の如く、張りたる傘の如くさま/″\に変へつゝ
雲のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)