“ひとかま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一釜42.9%
一構28.6%
一機14.3%
一窯14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろこんだのは金兵衛で「こいつを香具師やしに売ってやろう。うん、一釜ひとかま起こせるかもしれねえ」壺を抱えて山を下った。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やがて若葉にざされたように蓊欝こんもりした小高い一構ひとかまえの下に細いみちひらけた。門の柱に打ち付けた標札に何々園とあるので、その個人の邸宅でない事がすぐ知れた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また天井と壁には大変な織物を張らせた。それは彼が一機ひとかまそっくり持っていて、ユトレヒト製だと思ってるもので、毛莨色きんぽうげいろ繻子しゅすのような地質に蓮馨花色さくらそういろのビロードのような花がついていた。
楢岡より更に北に上る事数里、同じ仙北郡豊岡村字栗沢に世にかくれた一窯ひとかまがある。二里ほど隔たる角館町に多少荷を運ぶが、しばしば運ぶ程の荷さえもなく近村に消費される。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)