“殿御”の読み方と例文
読み方割合
とのご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無遠慮ぶえんりょに縁側に腰かけて、微笑したあの顔。丹波の小柄をかわして、ニッとわらった不敵な眼もと……なんという涼しい殿御とのごぶりであろう!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ヂュリ おゝ、うれしや御坊樣ごばうさまか! 殿御とのご何處どこにぢゃ? どこおぼえてゐる、おゝ、さうぢゃ、そこへわしてゐるのぢゃ?
さあ……枕も二つ、こう鴛鴦おしどりに並べておきますからね。娘や。まあおまえも、いつまでそんなにねているのさ。夜が明けてしまうじゃないか。可愛い殿御とのご
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)