トップ
>
殿御
>
とのご
ふりがな文庫
“
殿御
(
とのご
)” の例文
無遠慮
(
ぶえんりょ
)
に縁側に腰かけて、微笑したあの顔。丹波の小柄をかわして、ニッとわらった不敵な眼もと……なんという涼しい
殿御
(
とのご
)
ぶりであろう!
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ヂュリ おゝ、
嬉
(
うれ
)
しや
御坊樣
(
ごばうさま
)
か!
殿御
(
とのご
)
は
何處
(
どこ
)
にぢゃ?
行
(
ゆ
)
き
處
(
どこ
)
は
記
(
おぼ
)
えてゐる、おゝ、さうぢゃ、そこへ
予
(
わし
)
は
來
(
き
)
てゐるのぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さあ……枕も二つ、こう
鴛鴦
(
おしどり
)
に並べておきますからね。娘や。まあおまえも、いつまでそんなに
拗
(
す
)
ねているのさ。夜が明けてしまうじゃないか。可愛い
殿御
(
とのご
)
を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男ぶりといい
人品
(
ひとがら
)
といい、花の
顔
(
かんばせ
)
月の眉、
女子
(
おなご
)
にして見まほしき
優男
(
やさおとこ
)
だから、ゾッと身に
染
(
し
)
み
何
(
ど
)
うした風の
吹廻
(
ふきまわ
)
しであんな綺麗な
殿御
(
とのご
)
が
此処
(
こゝ
)
へ来たのかと思うと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あの
殿御
(
とのご
)
ですよ。初めて今福さんのお嬢さんと大ぴらの交際をなさるようになったのは……」
心臓盗難:烏啼天駆シリーズ・2
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
器量美しく学問
音曲
(
おんぎょく
)
のたしなみ
無
(
なく
)
とも
縫針
(
ぬいはり
)
暗からず、女の道自然と
弁
(
わきま
)
えておとなしく、
殿御
(
とのご
)
を大事にする事
請合
(
うけあい
)
のお辰を迷惑とは、
両柱
(
ふたはしら
)
の御神以来
図
(
ず
)
ない議論、それは
表面
(
うわべ
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
美しいといいます
中
(
うち
)
にも、病身なせいもあったのでございましょう、どこやら陰気で、青白く、透き通る様な、ですから、一層水際立った
殿御
(
とのご
)
ぶりだったのでございますが、それが
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「よく見ておけ、これが見納めだ、貴様の可愛ゆい
殿御
(
とのご
)
の
最期
(
さいご
)
のざまはこれだ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「まあ! いつまでもそのような、憎らしい口——顔立ちの美しい
殿御
(
とのご
)
は、とかく、こころが冷たいといいますが、そなたはその
諺
(
ことわざ
)
、そのままでおいでなさる——それなら、わたしの、病気の程、はっきりいって聴かせましょうぞえ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
しんととろりと見とれる
殿御
(
とのご
)
。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いやな
殿御
(
とのご
)
がござんした
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
なんの因果で、こんな隻眼隻腕の痩せ浪人に……と、はたの眼にはうつるだろうが、お藤の身にとっては、三
界
(
がい
)
一の
殿御
(
とのご
)
です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
火のような、ことばの投げあい、ひとりの、自分のものとする
殿御
(
とのご
)
を賭けて、女と女との、たたかいは、男同士の
剣
(
つるぎ
)
沙汰などよりは、もッともッと、命がけです。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乳母 おゝ、
御坊
(
ごばう
)
さま、
御坊
(
ごばう
)
さま、
姫
(
ひめ
)
さまの
殿御
(
とのご
)
は
何處
(
どこ
)
にござらッしゃります、ロミオさまは
何處
(
どこ
)
に?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
いやな
殿御
(
とのご
)
がござんした
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
それを
殿御
(
とのご
)
が聞きつけて
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「じつはねえお嬢さま、あたくしもちょうどあなた様と同じように、いくら思っても
情
(
つれ
)
なくされる
殿御
(
とのご
)
がありますのさ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ヂュリ (樓上より)お
前
(
まへ
)
もう
去
(
いな
)
しますか? あゝ、
戀人
(
こひびと
)
よ、
殿御
(
とのご
)
よ、わが
夫
(
つま
)
よ、
戀人
(
こひびと
)
よ! きっと
毎日
(
まいにち
)
消息
(
たより
)
して
下
(
くだ
)
され。これ、一
時
(
とき
)
も百
日
(
にち
)
なれば、一
分
(
ぷん
)
も百
日
(
にち
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
かえるの
殿御
(
とのご
)
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
“殿御”で始まる語句
殿御手筥