“岐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わか87.1%
ちまた4.1%
また1.8%
1.8%
1.2%
ワカ1.2%
えだ0.6%
くなど0.6%
0.6%
みち0.6%
わかれ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし帝大の文科が好い。一生の損徳そんとくわかれ目だから、早稲田の方はもう一遍考え直して御覧。正月になってから返辞をしなさい」
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
斯くて「小田原城中群疑蜂起し、不和のちまたとなつて、兄は弟を疑ひ、弟は兄を隔て出けるに因て、父子兄弟の間もむつまじからず、いわんや其余をや」
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
疲れた時には舟の小縁へ持って行ってきりを立てて、その錐の上にくじらひげを据えて、その鬚に持たせたまたいとをくいこませて休む。これを「いとかけ」と申しました。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
学力は同程度として好悪こうおのかくまでにかるるは両者の性質のそれほどに異なるがためならずんばあらず
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
花中の花柱かちゅうは大きく三し、そのはし柱頭ちゅうとうがあり、その三岐片きへんの下には白色やく雄蕊ゆうずいを隠している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
いづれにしても、猿楽能のわき芸だつたので、此脇方からの分立が、やがて、能と狂言とにワカれて行つたのである。
小流れは谷窪からく自然の水で、復一のような金魚飼育商しいくしょうにとっては、第一に稼業かぎょうりどころにもなるものだった。その水をえだにひいて、七つ八つの金魚池があった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これは夷神の除禍招福の思想がくなど神・道祖神の信仰と結びついたものと思はれるが、市場の舊趾に就いては同書に、「戎社の西傍にあり。」と出てゐる。
蛇はみんな非常に軟かいけ目のある、黒い線を唇の間から非常に速く飛び出さしてゐる。それは、蛇がいろんな目的の為めに持つてゐる武器だ。
漫歩そゞろありきしてみちに迷ひ、農夫に教へられてわづかに歸ることを得つといふ。
やすし、はたみちわかれも。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)