“分岐点”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんきてん50.0%
のりかえ12.5%
ぶんぎてん12.5%
わかれめ12.5%
ビフュウル12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、もうここまで事が運べば、それなる達磨だるまを好いた花魁おいらん薄雪の来るか来ないかが、右門の解釈と行動の重大なる分岐点ぶんきてんです。
御存じの通り、この線の汽車は塩尻しおじりから分岐点のりかえで、東京から上松へ行くものが松本で泊まったのは妙である。もっとも、松本へ用があって立ち寄ったのだと言えば、それまででざっと済む。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
池田駅は網走線の分岐点ぶんぎてん、球燈、国旗、満頭飾まんとうしょくをした機関車なども見えて、真黒な人だかりだ。汽車はこゝで乗客の大部分を下ろし、汪々おうおうたる十勝川の流れにしばらくは添うて東へ走った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
外部より見れば、さほどに苦心もなく一しゅうしてルビコン河を越えたらしく見られるも、今もなお歴史上の分岐点わかれめとしてうたわれているほど彼の苦心の跡が世界の人心にいんしてある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
二人は、海へ行く道と山へ行く道の分岐点ビフュウルになる乾物屋の横丁よこちょうで、涙ぐましき握手をかわし、一人は海へ、一人は山へ、別れ別れにつらい課役に従うため、そこで訣別するのであった。