“綸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いと94.7%
つりいと5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにしろ、釣るとか捕まえるとかするほかはないのだが、いともなければはりもない。網の代用になるようなものも思いつかない。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
○鯉釣場にして、いはゆる浅草川の紫鯉を産するところなれば、漁獲の数甚だ多からざるにかゝはらず釣客のいとを垂るゝもの甚だ少からず。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
痩せて肩がとがっている中老人です。部屋の中にいながら長い釣竿を出して小さい池に向って立て膝をしてつりいとを垂らしています。手も竿もぶる/\慄えています。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)