“垂綸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いと50.0%
たれいと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下に小さな舟をつないで、一人の男がしきりに垂綸いとを見詰めている。一行の舟が、ゆるく波足なみあしを引いて、その前を通った時、この男はふと顔をあげて、久一さんと眼を見合せた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鯊釣りは彼岸を待っての垂綸たれいとで、東京湾の鱚釣りは脚立に限る。鯔は釣りでも網でも面白く、海津は釣るに最もよい。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)