“鈎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぎ56.6%
はり34.9%
こう2.4%
かか1.2%
きん1.2%
カギ1.2%
ハリ1.2%
バリ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
捕虜をとらえていた悪漢はその手を離した。またたく間に、繩梯子なわばしごは窓の外におろされ、二つの鉄のかぎでしっかと窓縁に止められた。
アシカは大鱸おおすずきが大好物である。十一月半ばから一月中旬へかけ毎年、鴨居前や竹岡前の海へ大鱸が産卵に集つて来て、よくはりにかゝる。
東京湾怪物譚 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
それ我に悪因を結べば善果来たり、我に善因を結べば悪果来たる。こうぬすむ者はちゅう、国を窃む者は侯、侯の門仁義存す。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それは只今言った通り蛇の腹の多数の麟板の後端が格子の木の外面にある些細な凸起にかかり着いて、ぬけがらを損せずに尾を持って引き出し得ぬと判り
手足しびれてすくみたるがごとく、ちょっとも動けず。強いて足をあぐれば、その重さ千きんをひくがごとく、手を動かせば、縛られたるに似たり。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
イ、懲治棒(又ハ木刀)ロ、籐(又ハ弓ノ折レ)ハ、金属ノオモリノツイタ革鞭、ニ、鉄ノカギ(六個ヨリ八個)ノツイタ革鞭
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ほをりの命の還りしなに、わたつみの神のバリを手渡すとてをしへた呪言は「此ハリや、呆鈎オボチ噪鈎スヽチ貧鈎マヂチ迂鈎ウルチ
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほをりの命の還りしなに、わたつみの神のバリを手渡すとてをしへた呪言は「此ハリや、呆鈎オボチ噪鈎スヽチ貧鈎マヂチ迂鈎ウルチ
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)