“鈎(かか)” の例文
それは只今言った通り蛇の腹の多数の麟板の後端が格子の木の外面にある些細な凸起に鈎(かか)り着いて、蛻(ぬけがら)を損せずに尾を持って引き出し得ぬと判り
それから蜥蜴の腹を逆(さか)さに撫でるに滑らかなれど、蛇の腹を逆撫ですると鱗の下端が指に鈎(かか)る。また無脚蜥蜴は蛇の速やかに走るに似ず行歩甚だ鈍い。
やむをえず鉄器もてその穴を揺り広げやっと捉え得とあるも似た事だが、蜥蜴の腹の麟板は、物に鈎(かか)る端を具えぬから、此奴(こやつ)はその代り四足に力を込めてその爪で穴中の物に鈎り着くのであろう。