“綸子”の読み方と例文
読み方割合
りんず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一、昨夜の曲者は衣摺きぬずれの音なんかしなかったぜ。百五十石や百八十石の御家人じゃ、平常着ふだんぎに羽二重や綸子りんずを着るはずはない。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
まんまと百合子になりすまして、白綸子りんずに黒の帯、素足に手拭をふきながしに被ったところはどう見ても替玉とは思えなかった。
鷺娘 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
いかさま年は二十七、八、髪はおすべらかしに、のはかまをはいて、紫綸子りんずの斎服に行ないすました姿は、穏やかならぬ美人なのです。