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其處此處
読み方 | 割合 |
そここゝ | 66.7% |
そこここ | 16.7% |
そこゝこ | 16.7% |
其處此處には
救助を
求むる
聲たえ/″\に
聽ゆるのみ、
私は
幸に
浮標を
失はで、
日出雄少年をば
右手にシカと
抱いて
居つた。
見物あれと無理に
勸むる故毎度の
勸め
然々斷るも氣の毒と思ひ
或日夕暮より兩人同道にて二丁町へ到り
其處此處と見物して
行歩中常盤屋と書し
暖簾の下りし
格子の中におときといふ女の居りしが文藏
不※恍惚し
體に
彳みける佐五郎はやくも
見付何か文藏に
私語其家へ上りしが
病にて文藏は
それが、
梯子を二三段上つて見ると、上では誰か
火をとぼして、しかもその火を
其處此處と
動かしてゐるらしい。