“行歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あゆみ20.0%
こうほ20.0%
あるく10.0%
かうほ10.0%
ぎやうぶ10.0%
ぎやうほ10.0%
ぎょうぶ10.0%
ぎょうほ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我は行歩あゆみ要求もとめに從ひ再び身をなほくせり、たゞわが思ひはもとのごとく屈みてかつ低かりき 七—九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
或は逆立さかだちし、或は飜筋斗返とんぼがえりし、斜立しゃりつしたるまま静止し、又は行歩こうほし、丸太転び、尺蠖歩しゃくとりあゆみ、宙釣り、逆釣さかづり、錐揉きりもみ、文廻ぶんまわし廻転、逆反さかぞり、仏倒ほとけだおし、うしろ返り、又は跳ね上り、飜落ほんらくするなぞ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
見物けんぶつあれと無理にすゝむる故毎度のすゝ然々さう/\ことわるも氣の毒と思ひ或日あるひ夕暮ゆふぐれより兩人同道にて二丁町へ到り其處此處そこここと見物して行歩あるく中常盤屋と書し暖簾のれんの下りし格子かうしの中におときといふ女の居りしが文藏不※ふと恍惚みとれさまたゝずみける佐五郎はやくも見付みつけなにか文藏に私語さゝやき其家へ上りしがやみつきにて文藏は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おう」は普通ふつう乞食こつじきひとしく、かげもなき貧民ひんみんなり。頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。跣足せんそくにて行歩かうほはなはけんなり。容顏ようがん隱險いんけんび、みゝさとく、するどし。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
行歩ぎやうぶかなへる者は、吉野十津川の方へ落ゆく。あゆみもえぬ老僧や、尋常なる修業者、ちごどもをんな童部わらんべは、大仏殿、山階やましな寺の内へ我先にとぞにげ行ける。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
風邪ふうじやあとで持病の疝痛せんつう痔疾ぢしつが起りまして、行歩ぎやうほかなひませぬ。」
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
関翁は過日来足痛そくつうすこぶる行歩ぎょうぶなやんで居られると云うことをあとで聞いた。それに少しも其様な容子ようすも見せず、若い者なみに四里の往復は全く恐れ入った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
熊喜の嫡子衛一郎は後四郎右衛門と改名し、玉名郡代を勤め、物頭列ものがしられつにせられた。明治三年に鞠獄大属きくごくだいぞくになって、名を登と改めた。景一の五男八助は三歳の時足をきずつけて行歩ぎょうほ不自由になった。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)