“逆釣”の読み方と例文
読み方割合
さかづ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梓その時はその美しい眉も逆釣さかづッていたであろう。まさに洋燈を取って車の台になげうたむとする、めじりさがったのはまむしよりきらいな江戸ッ肌。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今しも人間を山盛りにして降りかけた端舟ボートが、操作を誤って片っ方の吊綱ロープだけゆるめたために、逆釣さかづりになってブラ下がった。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
顔も蒼白く、目が逆釣さかづり、口許くちもとも上に反ったように歯をんで、驚いて見る下地ッ子の小さな手を砕けよと掴んでぐッと引着けた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)