“物頭列”の読み方と例文
読み方割合
ものがしられつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その子宇平太うへいたは始め越中守重賢しげかたの給仕を勤め、後に中務大輔治年なかつかさたいふはるとし近習きんじゅになって、擬作高ぎさくだか百五十石を給わった。次いで物頭列ものがしられつにせられて紀姫つなひめ附になった。文化二年に致仕した。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
熊喜の嫡子衛一郎は後四郎右衛門と改名し、玉名郡代を勤め、物頭列ものがしられつにせられた。明治三年に鞠獄大属きくごくだいぞくになって、名を登と改めた。景一の五男八助は三歳の時足をきずつけて行歩ぎょうほ不自由になった。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)