“擬作高”の読み方と例文
読み方割合
ぎさくだか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
評判のある葺屋ふきや町の色小姓でさえ、主水の前へ出るとそでで顔をおおって恥らうというほどの美少年だったので、寵愛ちょうあいをうけて近習きんじゅに選ばれ擬作高ぎさくだか百石の思召おぼしめし料をもらった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その子宇平太うへいたは始め越中守重賢しげかたの給仕を勤め、後に中務大輔治年なかつかさたいふはるとし近習きんじゅになって、擬作高ぎさくだか百五十石を給わった。次いで物頭列ものがしられつにせられて紀姫つなひめ附になった。文化二年に致仕した。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)