“飛歩行”の読み方と例文
読み方割合
とびある100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たこだ……黙っていてくれよ。おいらが身体からだをそのまま大凧に張って飛歩行とびあるくんだ。両方の耳にうなりをつけるぜ。」「魂消たまげたの、一等賞ずらえ。」
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひろでもおよかぎり芥子粒けしつぶほどのおほきさの売薬ばいやく姿すがたないで、時々とき/″\けるやうなそらちひさなむし飛歩行とびあるいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
テケテケテン、テトドンドンと、村のどこかで……遠い小学校の小児こども諸声もろごえに交って、しずかえて、松葉が飛歩行とびあるくような太神楽だいかぐらの声が聞えて、それが、こだまに響きました。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)