“太神楽”の読み方と例文
読み方割合
だいかぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この仲間はずれの男は袴だけはつけているが、後鉢巻は倹約して、抜身の代りに、胸へ太鼓たいこけている。太鼓は太神楽だいかぐらの太鼓と同じ物だ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それより余は館に行きて仮店かりみせ太神楽だいかぐらなどの催しに興の尽くる時もなくけて泥の氷りたる上を踏みつつ帰りしは十二年前の二月十一日の事なりき。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「そんな時は、これに限る。熱燗あつかんをぐっと引っかけて、その勢いで寝るんですな。ナイフの一ちょうなんざ、太神楽だいかぐらだ。小手しらべの一曲さ。さあ、一つ。」
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)