“そここゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其處此處44.4%
其処此処33.3%
其所此所11.1%
开處此處11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝにおいて、はじめは曲巷ちまた其處此處そここゝより、やがては華屋くわをく朱門しゆもんされて、おくらざるところほとんすくなく、かれすもの、不具ふぐにしてえんなるををしみて、金銀きんぎん衣裳いしやうほどこす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すぐうしろの寺の門の屋根やねにはすゞめつばめが絶えなくさへづつてゐるので、其処此処そここゝ製造場せいざうば烟出けむだしが幾本いくほんも立つてゐるにかゝはらず、市街まちからは遠い春の午後ひるすぎ長閑のどけさは充分に心持こゝろもちよくあぢははれた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
直刀ちよくたうが二ほん交叉かうさしてある。鐵環てつくわんくつわ槍先やりさき祝部いはひべ土器等どきとうが、其所此所そここゝかれてある。
みねくるまよりりて开處此處そここゝたづぬるうち、凧紙風船たこかみふうせんなどをのきにつるして、子供こどもあつめたる駄菓子だぐわしやのかどに、もし三すけじりてかとのぞけど、かげえぬに落膽がつかりしておもはず徃來ゆききれば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)