“中道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかみち58.3%
ナカミチ25.0%
ちゅうどう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ピナコテエク』のやかた出でし時は、雪いま晴れて、ちまた中道なかみちなる並木の枝は、ひとびとつ薄き氷にてつつまれたるが、今点ぜし街燈に映じたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
渚と思うたのは、海の中道ナカミチである。浪は兩方から打つて來る。どこまでも/\、海の道は續く。郎女の足は、砂を踏んでゐる。その砂すらも、段々水に掩はれて來る。砂を踏む。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
春照からの表参道を外れてお中道ちゅうどうかと疑われたそれと同じ道を、こちらへ向って、平和な会話の音をさせながら、たどたどと歩みきたるたった一つの提灯ちょうちんがありました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)