“道中差”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうちゅうざし78.6%
だうちゆうざし14.3%
どうちゅうざ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不意にムックリと身を動かした乾分こぶんの多市が、親分の危急! と一心につかみ寄せた道中差どうちゅうざしとこの上から弥助を目がけてさっと突き出す。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いゝあんばいにからだいてました、うなるとよくが出てまたあがつてつゝみはす背負せお道中差だうちゆうざしをさしてげ出しました。
寿平次は腰にした道中差どうちゅうざしを部屋へやの床の間へ預ける時に言った。その静かさは、かわの音の耳につく福島あたりにはないものだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)