道中差どうちゅうざ)” の例文
寿平次は腰にした道中差どうちゅうざしを部屋へやの床の間へ預ける時に言った。その静かさは、かわの音の耳につく福島あたりにはないものだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)