“道中双六”の読み方と例文
読み方割合
どうちゅうすごろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歌で、五十三次の宿を覚えて、お前たち、あの道中双六どうちゅうすごろくというものを遊んでみないか。あがりは京都だ。姉の御殿に近い。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「夜通しあるいていたようなものだね」と東風君が気の毒そうに云うと「やっと上がった。やれやれ長い道中双六どうちゅうすごろくだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
近松の『道中双六どうちゅうすごろく』に在る馬方三吉うまかたさんきちの情婦の父は年貢の滞りで水牢みずろう這入はいっているとある、何だかそういう聯想も何処やら在るような心持がするのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)