“中仙道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかせんどう78.9%
なかせんだう21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶長年代のころ、石田いしだ三成みつなりが西国の諸侯をかたらって濃州関ヶ原へ出陣のおり、徳川台徳院は中仙道なかせんどうを登って関ヶ原の方へ向かった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
旅立つ二人は、田舎武士の兄弟ふたりが、修行がてら、上方見物にでものぼるようなていに見せて、中仙道なかせんどう木曾路から、大坂へ潜行した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うはさらなかつた隧道トンネルこれだとすると、おとひゞいた笹子さゝご可恐おそろしい。一層いつそ中仙道なかせんだう中央線ちうあうせんで、名古屋なごや大𢌞おほまはりをしようかとおもつたくらゐ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それからとうさんは伯父をぢさんやきちさんや友伯父ともをぢさんと一緒いつしよ東京行とうきやうゆき馬車ばしやりまして、ながなが中仙道なかせんだう街道かいだうひるよるりつゞけにつてきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)