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近所合壁
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きんじょがっぺき
ふりがな文庫
“
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)” の例文
「君は
無絃
(
むげん
)
の
素琴
(
そきん
)
を弾ずる連中だから困らない方なんだが、寒月君のは、きいきいぴいぴい
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
へ聞えるのだから
大
(
おおい
)
に困ってるところだ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「これは爺さんに、すこし遠慮してもらわなくッちゃならねえようだ。人間は
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
、いっしょに住む。なア、いかに好きな道でも、度をはずしては……」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
、親類中の評判で、平吉が
許
(
とこ
)
へ行ったら、大黒柱より江戸絵を見い、という騒ぎで、来るほどに、
集
(
たか
)
るほどに、
丁
(
とん
)
と
片時
(
かたとき
)
も落着いていた
験
(
ためし
)
はがあせん。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、新七の住居に留まっていたのであるが、彼女がこの伊丹にも少ないほど目につくきりょうであるために、まず細工場の大勢の者の口から、ひいては
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
も
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分以外の無機物、有機物を同化して、自己を増大し分裂すると同時に、その分裂した
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
の細胞同志に、お互いの感覚や意識を反射交感させ合う霊能までも一緒に持っていたのだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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元来この主人は
近所合壁
(
きんじょがっぺき
)
有名な変人で現にある人はたしかに神経病だとまで断言したくらいである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
壁
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“近所”で始まる語句
近所
近所隣