“がっぺき”の漢字の書き方と例文
語句割合
合壁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって、声でも立てようものなら、忽ち近所合壁がっぺきの弥次馬が飛びだして来て、私を階段から突き落すでしょう。
無駄骨 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
生みの親、親身の兄弟なんてものに、どこかこころが引ッかかっていると見える——おれは、弁公を、合壁がっぺきに頼んで置いて、のこのこ江戸まで引ッ返したのさ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
何の事はない、母親は自分の口の粗暴な事と、堕落書生の忰を持った事を、近所合壁がっぺきへ出来るだけ仰山ぎょうさんに、出来るだけ廣く、あらん限りの声を絞って吹聴するに止まる。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)