“御調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしら16.7%
おんしら16.7%
おんしらべ16.7%
みつき16.7%
みつぎ16.7%
ミツギ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわたゞしくたゝき起し急用あればこゝあけ給へといふに吉五郎はけながら急用とは如何いかなることにやと申しければ佐兵衞はいきをきりながらいま名主樣なぬしさま玄關げんくわんにて御奉行樣の御調おしらべがあるゆゑ貴樣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て申上られけるは先達せんだつて大坂表より御屆に相成りし天一坊樣御事今般こんぱん芝八山御旅館へ御到着ごたうちやくに付今日伊豆守御役宅にて諸役人一同恐れながら御身分の御調おんしらべ申上げ御證據の品々拜見仕りしに御血筋に相違御座なくと存じ奉り候今日は御歸館なさせ奉りしがいづれ近日吉日きちにち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さだめ伊豆守殿の方へ目配めくばせしつゝ越州ゑつしう御願おんねがひおもむき早速さつそく上聞じやうぶんに達し申さんと立て奧の方へいたり將軍の御前へ出て申あげける樣はおそれ乍ら言上仕り候此度このたび御下向おげかうにて芝八山の御旅館にまします天一坊樣御事は先達さきだつて伊豆守役宅へ御招き申上御身分とく御調おんしらべ申上しに恐れながら君の御面部めんぶ其儘そのまゝ加之しかのみならず御音聲迄ごおんじやうまでよく似遊にあそばしうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その詞章が、断篇式に神賀詞にもはいっていって、みぬまおよび関係深い白鳥の生き御調みつきがわり込んできたものであるらしい。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
『倭名鈔』の郷名には駿河富士郡久弐くに郷がある。また備後びんご御調みつぎ郡、周防すおう玖珂くが郡、筑前の糟屋かすや郡ともに柞原郷があって、後の二つは明らかにクハラと訓んでいる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今宮の村は、元、祇園の神輿を浪花の海まで舁き下つて、神のミソぎの助けをし、海の御調ミツギを搬ぶ様になつて居たらしい証拠がある。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)