“御願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょがん27.3%
おねが18.2%
おねがい13.6%
ごがん9.1%
ごぐわん9.1%
おがん4.5%
おねがひ4.5%
おねげ4.5%
おんねがい4.5%
おんねがひ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべて彼にかぎらず、笠置挙兵のまえに発せられていた天皇のげきが行った先は、御願ぎょがんの社寺や、御領の武士があらましだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ねんも三ねん泣盡なきつくして今日けふといふ今日けふどうでも離縁りゑんもらふていたゞかうと决心けつしんほぞをかためました、うぞ御願おねがひで御座ござります離縁りゑんじやうつてくだされ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
実はわたし何某なにがしの娘で御座ございますが、今宵こよい折入って、御願おねがいに上った次第というのは、元来わたしはあの家の一粒種の娘であって、生前に於ても両親の寵愛も一方ひとかたでは御座ございませんでした
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
喰うや喰わずに痩せ衰えて居はしないか、それとも淵川ふちかわへ身を投げても、観音さまの御利益ごりやくで海辺へ流れついて居やアしないかと思って、観音さまへ無理な御願ごがんを掛けてよう/\と四国を廻って
近来ちかごろ都の大臣殿おほいどの一六一御願ごぐわんの事みたしめ給ひて、一六二権現ごんげんにおほくの宝を奉り給ふ。さるに此の神宝かんだからども、一六三御宝蔵みたからぐらの中にてとみせしとて、一六四大宮司だいぐじより国のかみうつたへ出で給ふ。
流石さすがに博多は諸芸の都だけあるとみんな、感心をしておりましたので……そこへちょうど私が櫛田様へ御願おがんを立てて運動に取りかかりました株式の取引所が
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
じつわたくし少し御願おねがひがあつてがつたの」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
根葉ねはからちけば、昨年こぞ今年ことしなてや、首里しゆりをさめならぬ、那覇なはをさめならぬ、御百姓おひやくしやうのまじりかつじにおよで、御願おねげてる御願おねげたかべてるたかべ、肝揃きもそろてゝ、肝揃きもそろげは
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
実は御願おんねがい只今ただいま上りましたので御座ございますと、涙片手の哀訴に、私はただちにって、剃刀かみそり持来もちきたって、立処たちどころに、その娘の水のるような緑の黒髪を、根元から、ブツリ切ると
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
さだめ伊豆守殿の方へ目配めくばせしつゝ越州ゑつしう御願おんねがひおもむき早速さつそく上聞じやうぶんに達し申さんと立て奧の方へいたり將軍の御前へ出て申あげける樣はおそれ乍ら言上仕り候此度このたび御下向おげかうにて芝八山の御旅館にまします天一坊樣御事は先達さきだつて伊豆守役宅へ御招き申上御身分とく御調おんしらべ申上しに恐れながら君の御面部めんぶ其儘そのまゝ加之しかのみならず御音聲迄ごおんじやうまでよく似遊にあそばしうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)