“御下向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごげこう66.7%
ごげかう22.2%
おげかう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時になると、神葬祭の一条も、何もかも、この街道の空気の中にうずめ去られたようになった。和宮様御下向ごげこうのうわさがあるのみだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かずみや御下向ごげかうの時、名を賜はつたと云ふ石燈籠も、やはり年々に拡がり勝ちな山吹の中に立つてゐた。しかしその何処かにある荒廃の感じは隠せなかつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ひそかまねき語る樣は此度江戸表へ御下向おげかう有て芝八山の御旅館にまします天一坊樣儀は一昨日松平伊豆守殿御役宅にて御身分調べあり御重役方は御相違ごさうゐなしとて近々御對顏ごたいがんの儀取計らはるゝ趣き拙者に於ては萬事其意を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)