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御下向
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ごげこう
ふりがな文庫
“
御下向
(
ごげこう
)” の例文
その時になると、神葬祭の一条も、何もかも、この街道の空気の中に
埋
(
うず
)
め去られたようになった。和宮様
御下向
(
ごげこう
)
のうわさがあるのみだった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それにしても、おくがたはどのようなおこゝろもちで
御下向
(
ごげこう
)
なされましたか。とかく再縁となりますと、いくらおりっぱな御こんれいでもさびしい気がするものでござります。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
将軍家が江戸表へ
御下向
(
ごげこう
)
のことは、
今朝
(
こんちょう
)
支配
頭
(
がしら
)
から改めて触れ渡された。この上はしょせん長逗留は相成るまい。遅くも来月の十日頃までには、一同京地を引き払うことになるであろう。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「えっ、
御下向
(
ごげこう
)
ですか」ふたりは、
転
(
まろ
)
び
込
(
こ
)
むように、奥の房へ駈けこんだ。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
次ぎに、御伝馬宿々については今回の
御下向
(
ごげこう
)
のため人馬の
継立
(
つぎた
)
て
方
(
かた
)
も
嵩
(
かさ
)
むから、その手当てとして一宿へ金百両ずつを貸し渡されるよう。ただし十か年賦にして返納する。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
『
勅使
(
ちょくし
)
御下向
(
ごげこう
)
の
饗応役
(
きょうおうやく
)
に』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちかごろ堂上の
滋野井
(
しげのい
)
殿や
綾小路
(
あやのこうじ
)
殿が人数を召し連れ、東国
御下向
(
ごげこう
)
のために京都を脱走せられたとのもっぱらな風評であるが、右は勅命をもってお差し向けになったものではない
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“御下”で始まる語句
御下
御下賜
御下知
御下屋敷
御下下
御下命
御下問
御下文
御下渡
御下賜金