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『鳥辺山心中』
ふりがな文庫
『
鳥辺山心中
(
とりべやましんじゅう
)
』
裏の溝川で秋の蛙が枯れがれに鳴いているのを、お染は寂しい心持ちで聴いていた。ことし十七の彼女は今夜が勤めの第一夜であった。店出しの宵——それは誰でも悲しい経験に相違なかったが、自体が内気な生まれつきで、世間というものをちっとも知らないお染は …
著者
岡本綺堂
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約45分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
戯言
(
てんごう
)
詰
(
づ
)
頭
(
がしら
)
中
(
じゅう
)
秀
(
ひ
)
惨
(
いじ
)
著
(
いちじ
)
頓着
(
とんぢゃく
)
愛着
(
あいぢゃく
)
過日
(
このあいだ
)
跳
(
はね
)
空
(
くう
)
優
(
ま
)
過
(
すご
)
一寸
(
いっすん
)
死
(
しに
)
武士
(
ぶし
)
止
(
と
)
染
(
そめ
)
条
(
じょう
)
掬
(
く
)
籠
(
かご
)
彼方
(
あっち
)
彼女
(
かれ
)
弟御
(
おととご
)
夫
(
おっと
)
裳
(
すそ
)
一人
(
いちにん
)
淡
(
あわ
)
湿
(
ぬ
)
機
(
しお
)
生命
(
せいめい
)
暇
(
ひま
)
時雨
(
しぐ
)
日和
(
びより
)
捻
(
ね
)
禍
(
わざわ
)
符
(
ふだ
)
悪寒
(
さむけ
)
粋
(
すい
)
怖
(
こわ
)
紅
(
べに
)
後
(
のち
)
廓
(
さと
)
年経
(
としふ
)
能
(
あた
)
嵌
(
はま
)
屍
(
かばね
)
脛
(
はぎ
)
花代
(
はなだい
)
家
(
いえ
)
蛙
(
かわず
)
天
(
あま
)
売女
(
ばいじょ
)
角
(
かど
)
代
(
しろ
)
今朝
(
こんちょう
)
調
(
しらべ
)
侍
(
さむらい
)
俄
(
にわ
)
上
(
かみ
)
名残
(
なご
)
上塗
(
うわぬ
)
陰
(
くも
)
償
(
つぐの
)
跳
(
おど
)
兄
(
あに
)
免
(
ゆる
)
遊里
(
ゆうり
)
九日
(
ここのか
)
切
(
せつ
)
逃
(
のが
)
面汚
(
つらよご
)
閨
(
ねや
)
科
(
とが
)
陥
(
おちい
)
祇園
(
ぎおん
)
真紅
(
まっか
)
真
(
ま
)
眉
(
まゆ
)
相方
(
あいかた
)
雪
(
ゆき
)
相州
(
そうしゅう
)
皺
(
しわ
)
白粉
(
おしろい
)
疳癪
(
かんしゃく
)
頻
(
しき
)
鶯
(
うぐいす
)
鳰
(
にお
)
溝川
(
どぶがわ
)
滞
(
とどこお
)
漲
(
みなぎ
)
鬢
(
びん
)
顫
(
ふる
)
頽
(
くず
)
濡
(
ぬ
)
灯
(
ひ
)
無垢
(
むく
)
由
(
よし
)
頓
(
とみ
)