“上塗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわぬり52.0%
うわぬ40.0%
うはぬ4.0%
うはぬり4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神職 聞けば、聞けば聞くほど、おのれは、ここだくの邪淫じゃいんを侵す。言うまでもない、人の妾となって汚れた身を、鏝塗こてぬり上塗うわぬりに汚しおる。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それにこの荒れはてた工場については、数箇月前のことであるが、はじ上塗うわぬりのようなかんばしくない事件がおこった。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたひとりしかほ女中ぢよちゆうならばなにとせんことばがけられなばなにといはんはぢ上塗うはぬりはえうなきことなり車代しやだいといふもれたものけずともよしこのまゝにかへらんかいなしければこそゆき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きやがれ、殺す時附いた返り血を誤魔化ごまかせねえから、多勢の前でお菊の死骸を抱き上げて、血染の上塗うはぬりをしたんだらう。そんな手を喰ふものか