“邪淫”の読み方と例文
読み方割合
じゃいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃の新聞の三面、連日に、偸盗ちゅうとう邪淫じゃいん、殺傷の記事を読む方々に、こんな事は、話どころか、夢だとも思われまい。時世は移った。……
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
汝、われら悪魔がこの悲しき運命を知るや否や。わがかの夫人を邪淫じゃいんあなに捕えんとして、しかもついに捕え得ざりしを見よ。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これまで家庭というものを持たず、ただ『邪淫じゃいん』のみを愛してきた、老放蕩児にとって、こういうことはすべて思いもかけぬ賜物であった。