“じゃいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
邪淫85.7%
邪婬14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これまで家庭というものを持たず、ただ『邪淫じゃいん』のみを愛してきた、老放蕩児にとって、こういうことはすべて思いもかけぬ賜物であった。
黙れ武者所鬼王丸! 小細工などとは何事じゃ! この不思議こそ神の怒り! すなわち邪淫じゃいんのこの儀式を喜び給わぬ何よりの証拠じゃ! 邪心よこしまごころ改めればよし
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
妙信 あんなにおどり込んで、また本堂の片すみにつく這いながら、自分の邪婬じゃいんは知らぬことのように邪婬の畜生のとわめくのがはじまろうわ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
妙念 (妙念語りむことなく)久遠までかかっていた邪婬じゃいんの呪いが二十年しかたたぬ今夜、とうとい祈誓の法力で風に散らされて粉のように消えせてしまったのだ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)